14〜21日(平均16〜18日)の潜伏期間をおいて,発熱,発疹,リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現します.発熱は風疹患者の約半数にみられる程度です.3徴候のいずれかを欠くものについての臨床診断は困難で,溶血性レンサ球菌による発疹,典型的ではない場合の伝染性紅斑などとの鑑別が必要になり,確定診断のために血液検査が必要な事もあります.
多くの場合,発疹は紅く,小さく,皮膚面よりやや隆起して全身にみられます.発疹が良くなった後,色素沈着がみられることもあります.リンパ節は発疹の出現する数日前より腫れはじめ,3〜6週間位持続します.
基本的には予後良好な疾患ですが,血小板減少性紫斑病(1/3,000〜5,000人),急性脳炎(1/4,000〜6,000人)などの合併症をみることもあります.
成人では,手指のこわばりや痛みを訴えることも多く,関節炎を伴うこともありますが(5〜30%),ほとんどは一過性です.

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